試乗記

アルファロメオ75 2.0TS試乗インプレッション|スポーツセダンの完成形は30年前に存在した

前衛的なスポーツセダン

アルファロメオはイタリアの歴史あるスポーツカーブランドで、数多くの名車を残してきました。特にセダンにスポーツ性を持たせたモデルは今なお続くアルファロメオの伝統です。

今回はジュリアが出るまで”最後のFRスポーツセダン”だったアルファロメオ75 2.0TSを試乗インプレッションしていきます。

アルファロメオ75 2.0TSのデザイン

外装はそこまで特徴はないかもしれません。ボディサイドから後方に伸びるウレタンのモールはトランクでウィング形状になっています。

このラインがあることでウェッジシェイプに見せていますが、サイドビューを見る限りそこまで前のめりなクルマではありません。

後継の155にも見られるボディのラインです。

全幅は1660mmしかなく、排気量も2Lなので5ナンバーサイズに収まります。盾のグリルはまだ小さく、ナンバープレートがセンターにあります。

テールライトはちょうど真ん中あたりにあって、ガーニッシュのようになっているのは反射板です。マフラーはセンター出し。

ホイールはディッシュタイプと言って良いのでしょうか。いっぱい穴が空いていて洗うのが大変そうです。意外なことに5穴なんですよ。

アルファロメオ75 2.0TSの内装

内装も直線基調です。ドアの内張やシートはファブリックです。

メーターやダッシュボード、エアコンの吹き出し口も全て四角いです。

ステアリングはSZ用が装着されています。

メーターはシンプルで、やや小径なステアリングの中からでもしっかり見ることが出来ます。

試乗インプレッション

一般道

アルファロメオ75は意外なほど車重が軽いです。

なんと1190kgです。それに約150psの2Lツインスパークエンジンは非常にバランスが取れています。低速でもしっかりトルクが出るのでクラッチの繋ぎも良いです。私が持っているアルファロメオ147の世代の2Lエンジンも150psですが、車重が重いし重量バランスも違うので75の方がかなりスポーティに仕上がっています。

サスペンションはしなやかで適度にロールしますので下道の少しきついカーブでもじわっと荷重が移動するのがわかります。タイヤがムチムチの扁平率というのもあります。

サスペンションのストロークだけじゃなく、タイヤの空気でもショックを受け止めています。

シフトストロークは長めで、シンクロがゴリゴリしているのが伝わってきます。1速はゆっくりとゴリっと入れます。そこから2速、3速は難なく吸い込まれていきます。バケットシートであっても着座位置が高いのであまり力は要りません。

ペダルはアクセルとブレーキが近いですが、面が揃っていて使いやすいです。

高速道路

下道がキビキビ楽しいので高速ではどんな走りをするのか。

結論から言うとかなり快適です。やはり高い扁平率のムチムチタイヤが効いています。エンジンの回転数も100km/hで2800rpmくらいなので不快感は驚くほど少ないです。

エアコンもしっかり効きます。さすがに猛暑の日はエアコンと暑さが拮抗するらしいです。アルファロメオはエアコンがちゃんと効くイメージがありますね。

スピードメーターはあまり正確ではなく、実際の速度よりも10km/hくらい速く出ます。この車両には速度を別のモニターに表示していました。

エンジン音は非常に気持ち良く、マフラー音も中々渋いです。120km/hで巡航しても違和感ありません。ただ、90km/hを超えたあたりから異常なまでの風切り音がするので不安になってきますが。こんな高速で快適に加速できて、エアコンも効くなんて偉い。

60〜70km/hでのコーナーはトランスアクスル独特の後輪の荷重を感じることが出来ます。少しテールが出ているような錯覚を覚えるようなスムーズなコーナリングはFRのお手本のような乗り味です。

総評

アルファロメオ75はとにかく良く出来ていると言うのが正直な感想でした。

トランスアクスル、リアインボードブレーキディスク、1190kgという軽さ、2Lで150psの余裕なパッケージングが絶妙なのでしょう。このバランスが快適な巡航、そして11km/Lという低燃費に繋がっているのだと思います。

こんなに乗りやすくて楽しいなんてずるいですよ。

 

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