クラシックカーへの思い

新しいが正義なのか。

クルマという工業製品は年々進化を遂げて、今では動力をレシプロエンジンから電気モーターに移行する潮流の中にいます。

そんなハイテクにどっぷりの我々がなぜ古いものに惹かれるのか。

 

スマートフォンやPCは最新モデルを買うのに、もっと高価で多くのパーツを使った製品であるクルマをあえて古い物を選ぶ理由とは何か。

 

それは既に完成されているからだと私は考えます。

クルマの要素とは「走る、止まる、曲がる」であり、それに付随する「快適性、楽しさ、見た目の美しさ」がその価値を昇華させます。

クラシックカーでも一般道を走る上で「走る、止まる、曲がる」に困ることはありません。

 

現代のクルマの快適性はもはやカンストしていて、私に言わせれば”走る居間”です。

それは本当にクルマの中でしなければいけない装備なのか疑問に思うようなもので、クラシックカーにはそれがありません。

無駄がないからこそ「走る、止まる、曲がる」を純粋に感じることが出来て、「楽しさ」を強調するのではないでしょうか。

 

クルマを趣味にするならクルマの楽しさが感じやすいクラシックカーを選ぶ、そうしてクラシックカーの世界に導かれているのだと考えます。