試乗記

ポルシェ987ボクスター試乗インプレ|最後の生っぽいボクスター

手頃な相場のオープンポルシェ

ポルシェは信頼性の高さと走行性能の高さのバランスが良く、古いモデルでも人気です。

今回は2台目のボクスターである987型ボクスターを試乗インプレッションします。丸目になった初めてのボクスターでもあります。その次の981型は今でも500万円前後で売買されているのでそれと比べるとかなりお手頃。

ポルシェ987ボクスターのデザイン

シンプルで嫌味のないデザインです。もちろん細かいところを見ると古さを感じる部分はあります。

ボディカラーはおそらくキャララホワイト、ホロは紺色です。タンの内装も見えて中々おしゃれ。987ボクスターはガラススクリーンなので曇りません。

リアもトランクになっていますので積載量はかなりあります。

ポルシェ987ボクスターの内装

訴えられそうな内装色です。ダッシュボードまでベージュです。マニュアルは5速で、オプションで6速があったとか。

911とは違って3連メーターです。中央がタコメーターなのがポルシェらしいです。

試乗インプレッション

コクコクと小気味よくシフトしながら加速していく楽しいクルマです。水平対向6気筒のスムーズさに加えてエンジンの近さからくるダイレクトな音は迫力があります。

ステアリングは重めの油圧パワステ。981との大きな違いはここです。そもそもフロントが軽いボクスターですから、ステアリングの感触はちょっとしたことで変わります。19インチに2インチアップしているのもありますが、この生っぽいステアリングは魅力だと思います。わざわざ987を積極的に選ぶ理由だと思います。

エンジンはややルーフからこもるような音で助手席の人は眠くなりそうです。エンジン特性的にはどこからでもトルクが出るのでとても乗りやすいです。1.3tの車体に250馬力くらいのユニットですから結構踏めるんですね。

オープンボディとは思えない剛性の高さはさすがです。ボクスターはオープンをベースに作られているので屋根を切ったオープンカーとは違いますから。同じカテゴリーのZ3なんかと比べるといかにボクスターが優れているかが分かります。

価格も維持費も燃費も手頃、それでいて一流のスポーツカーというのが987ボクスターなのです。

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