六本木のカローラ
日本人の外車信仰はスーパーカーブームを経て、バブルの時に日常の足やお出かけ用として定着したように思います。
ある意味その火付け役がE30型のBMW3シリーズなのではないでしょうか。このE30はM3のイメージが強いかもしれませんが、ノーマルモデルもなんだかんだバリエーションが豊富なので非常に人気です。今回はE30のセダンの320iを試乗インプレッションしていきます。
BMW E30 320iのデザイン
迫力の丸目四灯です。これぞBMWという顔ですね。小さくて縦長のキドニーグリルもちゃんと主張して迫力を演出しています。
そしてこの320iは5ナンバーなんです。今の3シリーズは1800mmを少し超えますがそれよりも100mm以上小さいわけですがそれでいてこのインパクト。
この車両は1991年式のアニバーサリー。限定仕様のメッシュホイールが装着されています。テールライトも直線だけで描かれていてシンプル。Mテクのリアスポイラーは後付けされています。
BMW E30 320iの内装
ステアリングは社外品に交換されています。メーターは左にスピード、右にタコメーター、タコメーターの下がアナログの瞬間燃費計です。実はこの瞬間燃費計、E90やF30にもあるんです。
E30の中でも最後の方に販売されたこの限定仕様はグレーのレザー内装になっています。
シートのデザインは比較的フラットでホールド感はほぼありません。
後部座席はソファのようです。現代の3シリーズのようには広くないですがギリギリ座れます。
トランクは開口部分も広くて使いやすい形をしています。
トランスミッションはZFの4ATです。このATはE24の635CSiと同じものらしいです。
モード切り替えのボタンがあります。
試乗インプレッション
この車格に2Lで直6というのはかなり贅沢だと思いました。シューっとスムーズに吹け上がる気持ち良さは下道で十分使い切れる出力。
下道で2000rpmを超えることはあまりなく4ATでありながらうるさくないんです。ステアリングはキビキビしていて、超楽しいです。とても小さい車なので道のどこに何があるのかが全て把握できて道中がアドベンチャーに変わります。
癖がなくて乗りやすいです。是非ともこのサイズとデザインはもう一度復活してほしいと思ってしまいます。