メルセデスベンツ124系のレアモデル
今でも人気のW124シリーズは、様々なボディバリエーションがあります。セダン、クーペ、カブリオレ、そして大変人気なワゴン。
通常モデル以外にもポルシェラインと言われるE500、それをAMGがさらにチューニングしたE60、そして今回紹介する”直6のAMG”であるE320T3.6AMGです。日本に正規輸入されたものとしてはワゴンのみ、同じエンジンはG36やのちのC36にも搭載されますが124に搭載されるのはこれだけ。
今回はそんなE320T 3.6AMGを試乗インプレッションします。
メルセデスベンツE320T 3.6AMGのデザイン
3.6AMGは後期型だけなのでクリアウィンカーで少し丸みを帯びたライトです。特徴はフェンダーのモール。
これが年式や仕様地によって若干異なるそうです。フロントとリアのバンパーもAMG用になっていて迫力があります。
窓の大きさ、そしてこの直線基調は100年後に見てもかっこいいと思えるでしょう。
ミラーが左右非対称になっています。
メルセデスベンツE320 T3.6AMGの内装
ダッシュボードが革張りで特別感があります。
インパネ類はアナログボタンが大量。
パネルはノーマルではなく色違いを装着しているようです。元はもう少し赤みのあるウッドです。
シートのボタンはメルセデスらしいドアのボタンの他にシート側にもいっぱい付いています。窓のスイッチもセンターにあります。
専用のレカロシートは張り出しも中々でスポーツモデルの証です。
リアシートも少しサイドサポートが張り出しています。
トランクは非常に広いです。格納されている3列目の後ろ向きシートがあります。
試乗インプレッション
エンジンは非常に静かで振動が少なくまさに直6のそれです。3.6Lという大きめのエンジンなので始動のモリモリ感が凄まじいです。これは重いオルガンアクセルも相まって初動の操作は難しいです。
ワゴンなのでボディ剛性はセダンほどではないものの、同じ時代のイタリア車のセダンよりは確実にしっかりしていて、足が良く仕事しているのが理解できます。ハンドル、ブレーキ、アクセルは全体的にもっちりしています。
高速道路でちょっと踏むといきなりAMGです。しかしエンジンは唸るわけではなく、シューンと静かなまま。奇妙に速い車です。