最後の5ナンバーサイズのポロ
フォルクスワーゲンのBセグメントであるポロは、ドイツ車のBセグメントの中で1番見る車種かなと思います。他社だと、アウディA1、ルーテシア、ミニなどがありますが燃費やラインナップの面でポロは人気です。
しかし現行モデルはなんと3ナンバーサイズになっています。つまり今回特集する6Rポロが最後の5ナンバーサイズということになります。その中でもホットなGTIを試乗インプレッションしていきます。
ポロGTIのデザイン
白いボディにGTIの赤いラインが目を惹きます。ブレーキは片押しですが赤く塗られてアクセントになっています。
ライトの中にも赤いパーツが見えています。
国内導入は5ドアのみですが、本国では3ドアも存在します。こちらの個体は後期型で1.8Lターボ。前期は1.4Lのツインチャージャーなのでそれはそれで面白そうです。
ポロGTI後期のステアリングはD型で太めの楕円断面です。GTI伝統のチェック柄のファブリックシートはホールド感も良くてスポーツ走行にぴったりです。
この個体は2ペダルの乾式7速DSGです。DSGモデルは容量不足のためか、マニュアルモデルよりもエンジンの最大トルクを落としてあります。しかも25%も低くなっています。とにかくパワーが欲しいというのであれば、MTの方がおすすめです。
リアシートの快適性はそこまで高くはありませんが、数時間の移動なら問題にはならないでしょう。
試乗インプレッション
2017年式としては珍しくキーを回してエンジンをかけます。ライトなど操作系はまさにワーゲンという感じのものでした。
始動の時のギクシャク感は全くありませんが、フロアからガシャガシャと機械音が聞こえます。これは発進時だけでなく変速の時にも感じられました。
ペダルの踏み心地は軽く、ブレーキは遊びから制動開始の境目で少し落差を感じますが、減速にシフトダウンを併用すると非常にスムーズ。あくまでトランスミッションの操作とセットでブレーキを使うことを想定されているように思います
車両重量は1.2t強と軽い上にDSGでも25kg・mという最大トルクなので出足が速く、加速にはパンチがあります。下道だとオーバースペックとも思えるこのトルクは高速道路に乗るとその恩恵を最大限享受することが出来ます。
スピードレンジが非常に高く、120km/hで巡行しても機敏ばステアリング操作が可能。100km/hでは2000rpmを下回るギア比なのでアウトバーン育ちの血統を印象付けます。このスピードでの動き、パワーのレベルの高さで5ナンバーサイズ、誰でも容易に快適にドライブできること間違いなしです。