試乗記

メルセデスベンツE250試乗インプレ|究極のシゴデキワゴン

ヨーロッパらしいワゴンスタイル

メルセデスのミディアムクラスワゴンと言えば伝統ある格式高いクルマだと思います。今でも都内にはS124がいくらでも走っているくらい、長寿で信頼性が高いのがメルセデス。

そんなメルセデスの中でも、安全装備が充実してエンジンもダウンサイズされた経済的かつ安全なモデルS212型E250ステーションワゴンを試乗インプレッションします。

メルセデスベンツE250ワゴンの外装

サイドビューの美しさはさすがです。セダンよりもやや長く5mを少し切るくらいのボディサイズです。

この車両はAMGパッケージなので18インチホイールが装着されます。

フロントが245、リアが265になります。

エンジンは2Lターボです。ダウンサイジングながらトルク重視の扱いやすいパワー感は、このE250が日本におけるエントリーグレードであることを一瞬で忘れさせます。

212型のEクラス、前期は菱形の4灯ライトが特徴でした。後期のライトを良く見ると中にその面影がありますが、これほど前後期でフロントマスクに変化があったのはこの世代くらいです。

メルセデスベンツE250ワゴンの内装

ダッシュボードのウッドパネルはかなりダークです。何種類かあるようですが、この世代でウッドパネルなのはさすがメルセデス。

そしてセンターにはアナログの時計があります。

内装も前期からかなり変更されて現代的になっています。内装まで変わっているのでビッグマイナーチェンジですね。

シートはかなりホールド感のあるサイドサポートです。ハーフレザーなので滑らなくて合理的。デザインも高級感を保った見事なものです。

リアシートも同様にハーフレザー。メルセデスのどの世代にも共通していますが、比較的硬めのシートです。これは姿勢を正しく保って疲れにくくするというメルセデスの哲学に基づいたものでしょう。

この車両はオプションのモニターが付いています。

パノラマルーフが付いています。前部分は普通のサンルーフのように動作します。

そしてこのトランクサイズ。とても広い上に、265幅のタイヤが収まっているとは思えないほどの四角さ。

試乗インプレッション

どことなく懐かしさを覚えるのはアクセル。やや重くて少し遊びがあるこの感じ、まさにベンツです。W124のようだとまでは言いませんが、メルセデス以外で体験したことがないタイプのアクセルの重さです。

ほとんど音を立てることなく加速していくスムーズさは素晴らしいですね。長距離では15km/Lも可能な経済性も賞賛に値します。

前期では油圧だったパワステも後期では電動になります。他のメーカーよりも電動への移行は遅いような気もしますが、やはりそこは伝統のEクラス。初期の電動パワステのスイッチが切り替わるような出力感はなく自然。メルセデスのステアリングには毎度感心しますが、これは油圧と言われても分からないレベルでした。

静粛性が高く、そして何よりシートが絶品なので永遠に運転できるような気持ちになります。

ワゴンはリアがエアサスになっていますが、これも素人には言われないと分かりません。下道での取り回し、積載量、経済性、安全性、高速巡航性能、どれをとっても欠点がありません。人生で何も間違わなければこれを買うべきです。

 

 

 

 

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