整備記録

ランチアテーマターボ16Vタイミングベルト交換|費用とパーツ品番など

ネオクライタ車の定番整備

フィアットグループになってから搭載されたエンジンの多くはタイミングベルトの定期的な交換が必要です。

私の愛車ランチアテーマはエンジンブロックを様々なモデルと共用しているので、やはりタイミングベルトになっています。だいたい4万キロくらいでの交換が必要ですが、前回の交換から10年近く経過していたので2万キロほどですが交換します。

そこで問題になってくるのが

  1. どこでやってもらうか
  2. パーツはあるのか
  3. 他に交換するパーツはあるか

特に1は深刻な問題でしょう。アルファロメオなら台数も多いので専門店は多いですがランチアとなるとその名を聞いただけで苦笑いされるのが関の山。今回は私が実際に交換をお願いした流れやパーツ調達などを詳細に書き記し、これからランチアテーマを飼育したい人の助けになればと思っています。

ランチアテーマのタイミングベルト交換が出来る整備工場

ランチアテーマには主に4種類のエンジンがあります。私が乗っている2Lの4気筒モデル、PRVのV6、アルファロメオのV6、フェラーリのV8です。厳密にはフェーズ1の8Vの4気筒もありますが個体数が少ないので分かりません。PRVもパーツがなくほぼ絶滅しています。

となると3種類になります。4気筒のモデルはNAとターボがありますが、基本的には似ているので両方できる工場が多いはずです。アルファロメオのV6は同じプラットフォームの164と同じエンジン。その後のGTVやGTAに搭載されるエンジンと似ています。フェラーリのV8は誰も手を出したがらないようですが、フェラーリを見てくれるところなら可能性がありそうです。

今回依頼した整備工場

今回は川崎市の某工場に依頼しました。もしテーマの整備でお困りでしたら紹介しますのでご連絡ください。

私が乗っている2.0ターボ16Vは基本的にデルタHF16Vと同じエンジンです(時系列ではテーマのエンジンをデルタに載せた)。すなわち、デルタを見れるところなら可能性があるということ。

もちろんエンジンルームのサイズが全く違うのでデスビの配置、水回りなど補器類の取り回しは全く違いますが、デルタより広いスペースがあるので難易度は低そう。そしてエンジン本体のシールやガスケットなども同じものが多い。

私は知り合いのデルタ乗りに紹介してもらった工場に連絡。そこのデルタ担当メカニックは過去に4〜5台テーマを乗り継いだ元テーマ乗りでした。今回はそちらの工場に色々見てもらうことにしました。

パーツはあるのか

工場を決めるのと同時にパーツを集めます。ベルト類は工場側が用意してくれるのでそれ以外の交換部品を調達します。整備工場にはなるべく短期間の入庫の方がありがたく思われるので、全て揃えて預けたいところ。タイミングベルト交換で一緒に交換すると良いものは以下の通りです。

  • ウォーターポンプ
  • オルタネーター
  • ラジエーターホース
  • ウォータータンク

クーラントを抜いての作業になるので、水回りのパーツは変えてしまった方が得策です。またベルトを外すタイミングでオルタネーターのベルトも交換するのでオルタも交換推奨。この辺りのパーツ、テーマターボ16Vは普通に海外から買えます。流石に国内在庫はありませんが、1ヶ月くらいで全て揃えることが出来るでしょう。

パーツを海外から取り寄せる場合、中々発送しない業者もあります。なので私は一気に複数箇所から注文しています。過去に別の車で3ヶ月経った頃に届いたこともありました。たくさん持っていても、同じクルマに乗っている人に譲ったりすれば良いです。ウォーターポンプは3つくらい買いました。オルタネーターは高いので流石に一つだけ。入庫予定前日にクラッチが抜けて自走できなくなったのでクラッチ周りも。クラッチレリーズシリンダー、マスターシリンダー、クラッチホースは一つずつ。

パーツ品番

まずどこで調べるのか、それからどこで買うのかです。

調べるのはここ。

https://eper.fiatforum.com/en/Home/Index

フィアット系の車のパーツはここで調べます。一つのパーツに複数の品番があったりするのでそれで適合確認します。

買うのはeBayが多いです。海外から持ってくるとなると届くかどうかが懸念材料ですから試しに少額のものを買ってみましょう。私はPayPal(住所入力をするので)で支払うことで確実に届くようにしています。

実際に検索してみる

例えば、1989年式のランチアテーマ2.0ターボ16Vのオルタネーターを調べてみましょう。eperで車種を

「GENERATOR」からオルタネーターを探します。パーツナンバーと右には対応車種が記載されます。

オルタネーターは品番が2つありました。

さらに番号をクリックするとリプレイス品番もあります。

これで出てきた番号をeBayで調べたり、eBayで調べて出てきたパーツの番号チェックをします。

タイミングベルト以外のパーツ

今回の修理で外したパーツたちです。左上の白いのがウォータータンク。若干漏れていたので交換。外したベルトは5本くらいあります。これらはデルタ16Vと同じです。エンジンの中のパーツ、シール類も同じようです。

トレーの左にあるのがウォータータンク、クラッチレリーズ&マスターシリンダーです。

タイミングベルトは粉になっていました。放置してまた動かし始めたりすると良くないのでしょうね。コンスタントに乗ることが1番の予防整備です。

ベルト交換後はこんな感じです。

エキマニにオイルが垂れて煙が出ていましたが、これはタペットカバーパッキンがグダグダになってオイルが漏れているからでした。デルタ16Vでもよくあるらしいです。ランチアの4気筒は前に傾けて搭載されているので漏れたオイルがエキマニに流れるんですね。設計合ってますか。

ガスケット+液ガスで対策。

意外と厄介だったのがラジエーターのロアホースです。形が3種類くらいあるのですが、ラジエーターからの接続向きによって違うようです。私のはラジエーターから上向きにホースに接続しているので比較的直線タイプ。横からホースに繋がるものだともっと曲がって長いです。実はeperで調べていたら、上の画像のものは92年以降のフェーズ3に使われているものと同じ品番でした。もしかしたら過去にラジエーター交換歴があるのかもしれません。実物を見てからパーツを集めるのが1番確実です。

その他点検項目

タイロッドがぐらついていたので車検までに交換することにしました。この辺りは、チェックした上でいつ交換するか相談してくれます。なんでもすぐに変えるのではなく、必要に応じて相談しながら整備を進めてくれますから、自分の予算状況や車検のタイミングなどを考慮した提案をしてくれます。

ちなみにランチアテーマのタイロッドエンドやブーツはデルタ、デルタエボと共通らしいです。どっちがどっちかは忘れました。

ブーツはギリギリグリスが漏れていないくらいで滲んでいます。車検前に交換します。

合計費用

持ち込みをしたパーツは以下の通り。

  • ウォーターポンプ
  • クラッチマスターシリンダー
  • クラッチレリーズシリンダー
  • クラッチホース
  • ラジエーターリザーバータンク(予防整備)
  • ラジエーターアッパーホース(予防整備)

これらの合計が6万円ほど。加えて工場にお願いした内容が以下の通り。

  • タイミングベルト交換(ウォーターポンプ、各種ベルト、テンショナー含む)
  • タペットカバーパッキン交換

タイミングベルトは”新鮮なものを”ということでショップが手配しました。ベルトやシール、パッキン、ガスケットなどはデルタ用が使えるので用意してもらったものを使用。これで合計金額23万円。

持ち込みパーツと工賃などを合わせて29万円です。タイミングベルト交換だけでいえば、パーツを含めて15万円くらいです。アルファのツインスパークエンジンのタイミングベルト交換でも20万円くらい取られますから、リーズナブルと言えます。

普通に使える

整備できる、車検を通すだけのパーツが出るのでランチアテーマは日常使い出来ます。もちろんこれ1台でというわけにはいきませんが。

今後も壊れる度に整備記録を残していきたいと思います。楽しみで仕方ない。

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