電気自動車の日産
それぞれの自動車メーカーには強みや得意分野があるわけですが、日産はやはり電気自動車と自動運転の技術でしょう。
10年以上前にリーフが登場してからも進化を続けて、e-powerシリーズなど多彩なラインナップになりました。今回試乗インプレッションするのは日産の電気自動車のフラッグシップとも言えるARIYAです。その中でも最上位グレードとなるB9e-4ORCE、オートパイロット2.0を搭載しています。
日産ARIYA B9 e-4ORCEのデザイン
ボディカラーはホワイトにブロンズのエアロパーツが装着されています。電気自動車らしいフラットで閉じられたフロントセクション。
前輪の上にチャージャーの蓋がありますが、これは反対側にもあります。急速充電用と通常の充電用という感じで分けられています。
電気自動車の燃費には空気抵抗が非常に大事になるのでウィングなどのエアロパーツがたくさんついています。ちなみにプロパイロット2.0がついているとシャークアンテナが2つになります。
エンジンルームといって良いのかが分かりませんが、ボンネットの中はこんなふうになっています。主にエアコンのユニットやら制御部品なんかが入っているのでしょう。
日産ARIYA B9 e-4ORCEの内装
アリアの内装の質感はとても良いです。まぁ新車価格700万円クラスですから当然なのかもしれませんが、ナッパレザーのシートとスウェードのダッシュボードがおしゃれです。
正直舐めていました。
エアコンの吹き出し口はダッシュボードを直線で切り分けるようになっていて、外装と同じブロンズのアクセントです。
画面はとても大きい上に曲面になっています。あらゆる操作をこのパネルで行います。ただ、それでもエアコンの操作ボタンはタッチではなくボタンのクリックの感触が再現されています。
リアシートも広々しています。アリアのような電気自動車はドライブシャフトが通らないので足元が完全にフラットになっています。
試乗インプレッション
まず初動の速さです。電気自動車らしいトルクフルな加速がとても気持ち良いです。アリアのタイヤは消音するようになっていてロードノイズも極めて小さいです。
エンジン音がしないので車内で聞こえるのはモーターとロードノイズのみなのですがどちらもほとんど0なので、エアコンの音が1番大きいくらいです。
確かに車体は重いですがバッテリーが床下にあるので低重心。結果として楽しいクルマになっています。私はガソリン車が好きですが乗る楽しさに関しては電気自動車でも十分に高いレベルだと思っています。
そしてプロパイロット2.0も体験。今は高速道路だけですが設定した速度をベースに車間距離を取りながらドライブしてくれます。だけどせっかくドライブが楽しくて速いアリア、自分で運転するっていうのも悪くないんじゃないかなと思ってしまいますね。