GRブランドでスープラが復活
JDMという言葉が浸透してきて、70や80スープラの人気が高い中、新車で買えるスープラが登場。
GRスープラの上位グレードであるRZにはかつてのように直6エンジンを搭載します。このエンジンはプラットフォームを共有するBMW Z4と同じです。今回はそんなGRスープラRZを試乗インプレッションしていきます。
GRスープラのデザイン
フロントライトに80スープラの面影があります。ノーズや開口部のデザインはFT86コンセプトに似ているように私は感じました。
ボンネットフードからリアにかけて肩を落としたような丸いデザインになっています。リアフェンダーの張り出しは非常にダイナミックですが、ボディサイズは全幅1865mmとそこまで大きくありません。
ノーマルでこのディフューザー形状をしているのは驚きました。実はGR86よりも短いホイールベースなのでかなりマッチョな印象です。
ルーフは中央がえぐり取られたような形状。Z4の名残は外装を見る限りは微塵も感じられませんでした。
GRスープラの内装
内装は非常にBMWっぽいです。ハンドルのエンブレムに違和感を覚えるほどにZ4と同じ内装。
室内はぎゅっと詰まった感じでGR86より圧迫感があります。
このシフトレバーなんてBMWそのままです。エアコンの操作パネルも同じく。
もはや内装は紹介する必要もないかもしれませんがシートは乗り降りしやすく、ホールド感もしっかりしています。
トランクもしっかりキャパがあります。ベースがZ4だからだと思いますが、リアシートがなくトランクスルーのようになっています。ハッチごと開くので1週間くらいの旅行の荷物も積めそう。
試乗インプレッション
エンジンはアイドリングでもしっかり聞かせてくる音量。約370馬力で下からのトルクもバッチリなので始動からグイグイ加速します。ウィンカーは左にあるので乗ってみるとほとんどBMWです。ちゃんとブレーキも鳴きます。
バックミラーに映るフェンダーが本当にエロいんですよ。そしてボンネットは長めでステアリングはややハンドルが取られる上に少し重いです。この辺り操作系の重さはGR86との明確な違いになってくるでしょう。
しかしスポーツモードに入れるとレスポンスが敏感になり、エンジンブレーキも強くなります。まるでマニュアル車に乗っているような感覚。ある程度スピードが乗っているところからの加速が鋭く息が止まります。
GR86がスポーティなら、GRスープラはスポーツです。運動神経が良い車です。ボディが大きく見えるだけで乗り味はとても小さいスポーツカー。ステージの違いでしょうけど、GR86はミニサーキット、GRスープラは国際サーキットがちょうど良いかなと思います。